こんにちは。

電子たばこにおける一般的なコイルは、まあつまり
・何らかの形で保持しているリキッドを加熱し、一部成分を気化させることで、蒸気を発生させるもの

という認識です。
 
ん?。
なんでただ気化させただけなのに、「蒸気が見える」んだろ?。
気化後冷やされて液体に戻っているのか?。
そもそも気化していない成分が気化成分からエネルギーを受けて飛散してるのか?。

ちょっと掘り下げたいと思います。

まず、気化。

リキッドの主成分のうち、香料以外のキャリア成分で、代表的なものは
PG(プロピレングリコール)
VG(グリセリン)
エタノール

あたりだと思います。

それぞれの沸点は、以下の通り:
PG:188.2度
VG: 290度
エタノール: 78.37度
水:100度

温度管理系のMODだと、大体350F-450Fを狙ったりするものが多いです。
これ、摂氏に直すと 176度-232度。
まあつまり、「水、エタノール、PGは気化させるけどVGは気化させない温度で楽しむ」ものが現在の一般的な電子たばこなのかなと。

んじゃなんでVGが「煙」になるのかなってちょっと調べてみました。
ざっとGoogle先生に聞いてみると、以下記事を発見。

http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/36204/1/17_33-46.pdf
この記事は、グリセリン液中の気泡に関する論文だけれども、どうも気になる「動粘性係数」というキーワードが。


さらにググると・・・。

http://ebw.eng-book.com/pdfs/392a45719d06cc0663fc7afcdf8c709e.pdf
グリセリンは、他の物質に比べ、温度変化時の粘性率の変化が著しい。
また、表面張力も粘性と密接な関係があるっぽい。

http://www.as-1.co.jp/academy/24/24-2.html
水はこのへん

https://www.adk.co.jp/chemical/products/commodity/download/PROPYLENE_GLYCOL_PRODUCTLIST_0912.pdf
プロピレングリコールはこのへん

粘性率 ex)
・グリセリン 320K 180000 / 380K 11200
・水 320K 0.578 / 374K 0.284
・ プロピレングリコール 320K 約20 / 370K 約1.5
 
ざっとした理解だけれども、粘性は低ければ低いほど拡散し、高ければ高いほど拡散しづらくなる。
また、表面張力が高まれば、お互いがくっつきづらくなる、のかな。
確かにグリセリンをシャボン玉液に入れると割れずらい、と言いますし。

で、電子たばこの煙ですが。
キーポイントは、このグリセリンの温度による物性変化かな、と思ってます。
水などに比べ、グリセリン(やプロピレングリコール)は、指数関数的に温度に対する粘性が減っていきます。
逆に冷やされると、指数関数的に粘性が増えます。
コイルでリキッドが暖められると、他の成分の気化(気化は体積が物凄く増えます、一般論として)の影響で暖められたグリセリンは粘度を失い拡散し、冷却に伴いグリセリンは粘度を増して表面張力が高まり、拡散状態を維持したまま煙として見えるのかなと。

まあ推論の域ですけど、どうなんでしょうね・・・。