こんにちは。

さて今回は。
テクニカルMODと、パソコンの、意外?な関係のお話。

 vrm03
テクニカルMODには、電圧や電力の調整機能がついています。
まあDNA40だと、こんな感じの素子ね。
dna40_j
これ実は、パソコンの素子回路技術からの応用だったりするのです。
そのへん、今回はちらりと。

パソコン演算の中心部に、「CPU」という物体が鎮座しています。
vrm11

こいつ、物凄く電力食いで、しかも高速動作の為に、低電圧駆動をしています。
最近のだと1Vくらいで、50Wとかね。

・・・どっかで聞いた数字じゃないっすか?。

まあ大昔はよー知りませんが、元々LSI、というかICは、「TTL」という電源で動いていました。
トランジスタのOn/Offの閾値を、5VとGNDで作っていたのです。
こんなICに、NANDだのORだのの論理素子を組み込んだのが、いわゆるTTL ICです。
vrm12

ただ、5Vに電圧を上げないと使えない、これは高速動作に向きません。
電圧が小さければ小さいほど、スイッチ入れるときの電圧上昇の時間を短くすることができ、高速動作させることができます。

んで、最初CPUも5Vだったのですが、3.3Vで動くCPU、なんてのが出てきました。
ただ、同じ電力をCPUが計算に使う場合、3.3V駆動だと、5Vより電流が必要になります。
ので、当時のCPU差し替え前提のマザーボードでは、電圧作るブロックが別だったことがあります。
vrm02
こんなの、「INTEL」と書いてあるのがCPU、このマザーの場合、2器載っています。
その横にある、縦長の白いコネクタが、電圧変更部分用コネクタ、「VRM」です。

VRM単体は、こんなんです。
vrm01
 当時はまだ技術が進んでなく、載せるCPUに合わせて、このVRMを変更していました。

当時INTELがかなり無茶して作った、「Pentium Pro 1MB」ってCPUを駆動するには・・・。
 vrm14

専用の高出力VRMへの差し替えが必要だった記憶があります。
vrm13
前の画像のVRMに比べて、ヒートシンク付きのゴツい素子がいたり、よーみたら小基板が縦に入ったりしてますよね?。

更にCPUは、電圧が下がる方向に進化していきました。
なので、信号に互換性のあるCPUでも、「電源電圧」を調整しないとパソコンに使えない、そんなことがあった時期もあります。
この電源電圧を調整する「亀の子VRM」的なものが、一時期流行ったことがあります。
vrm04
ほら、PC-98にK6を載せる!、的なヤツ。
この子基板がVRMなのですが、なんかテクニカルMODに、似てませんか?。

時代は下って、現代。
CPUの消費電力はダイナミックに変化しています。
vrm10
 
また、Speedstepやlognrunなどの負荷による電圧調整機能が搭載され、CPUに掛かる電圧をダイナミックに変更する必要も出てきました。
vrm16
まあ、まさに「温度制御テクニカルMOD」と、やってること一緒!。


そこで最近のマザーボードは、かなり設定範囲の広いVRMを、オンボード搭載しています。
vrm03
 この辺の記事も、みてみてくださいな。
http://www.dosv.jp/feature/0803/19.htm
http://www.octech.jp/review/x99_vrm/

そして調整範囲も膨大になりました。
vrm05

VRMは、実態はチョッパ回路です。
vrm09

一緒でしょ?。
vrm08

このへんの技術革新を輸入して、小型化したのが、いわゆる電子タバコの「テクニカルMOD基板」です。
dna40_j



だからそっくりさん!。

もっとも、電子タバコは出力は単なるコイル、GHzオーダーでの安定性や、有効数字4桁の正確性など求められていません。
現代的なCPUのVRMの場合、複数のスイッチング素子を同時駆動し、安定性、平滑性や余裕を取るのですが、電子タバコ用は、このスイッチング素子を「1から2組」くらいで使っています。
vrm15

このへんの技術革新の成果が、テクニカルMODとして今、生きているのです。
なんかちょっと楽しい。

ちなみにPCの世界でも、おバカな文化があります。
CPUより喝を入れやすいグラフィックカード、GPUも、最近はVRMの塊です。
vrm06

 んでこいつ、液体窒素ががんばるときや、すごくオーバークロックして火遊びする場合用に、「外付けVRM」なる変態的な基板が売られていたりします。
vrm07
 こいつも数百Wを無理やり注入する世界、危なさは電子タバコより上かも知れません。

電子タバコ自体は新しい概念ですが、全体的なデバイス進化の切り口を見せているという点では、他のデバイスの進化と歩調を合わせている、とも言えると思います。
テクノロジー全体の流れが上手くマッチしている、そんな世界なのかも知れません。

まあ、重厚長大な電源構成は、最近のトレンドからは少しハズレ気味になっています。
今は「より低電圧、きめ細かな電源制御」方向にシフトしています。
ひょっとしたらテクニカルMODの世界も、サブサブオーム単位での制御にシフトしていくのかな?。
 #いや、510の抵抗あるからそれはないか・・・。 

以上です。