こんにちは。

さて今回は。
Evolv社のDNA200搭載MODの。
電池が逝ってしまわれたようなので。
交換していきたいと思います。

概要:
 ・バッテリーの交換、だけど素性の違うのにね
 ・バッテリー端子の増設と、変更
 ・バッテリー容量変更に伴うリプログラミング

ご注意!
 リチウムポリマー電池は、扱いを間違えると非常に危険です。
 ウデに自信があるか、無謀大好きか、修理を請け負うショップさん的な方々以外は、素直に修理出すことを強くお勧めします!。


ご注意の追記!
 リチウムポリマー電池の端子交換は、バッテリー電圧がかかっている状態でやらざるを得ません!。
 かなり危険です。お使いのハンダゴテが絶縁タイプかどうか、くれぐれも確認して下さい!。
 また、作業中にバランス端子含め、一瞬でもショートさせたら爆発の危険があります!。
 もちろん端子の終端部など、適切な熱収縮チューブなどを使い、厳重な絶縁処理が必要です!。

 リチウムポリマー電池の大きさは、統一的な規格がありません!。
 また、パッケージの特性上、大きさにはバラツキがあり、また使用状況によって膨らみなど発生します!。
 正直、Web上の製品仕様だけを見てMODに入るかどうか占うのは、ギャンブル行為です!。
 また、リチウムポリマー電池は、充電などで大きさが変わります!。
 コネクタなどでテンションがかかる構造にしたり、蓋などで締め込むと、バッテリーが死んだり、最悪発火します!。

 直列タイプのリチウムポリマー電池は、各セルのバランス(電圧のバラツキの抑制)を取る必要があります!。
 DNA200にもバランス機能がありますが、組み込み用で能力が低く、アンバランスな状態の電池を復活させる機能までは持っていません!。
 素性がいい電池を扱っているお店で、新鮮な電池を入手するか、リポ対応の充電器で別途バランス充電してから組み込むことを強くお勧めします!。

 リチウムポリマー電池は、高出力な特性上、太い配線を使用します!。
 また、端子も許容電流が大きい、しっかりしたものが必要です!。
 こいつら熱容量デカいので、ハイワッテージタイプのハンダゴテで一気に暖めないと、トラブルを招きます!。
 オイラは白光の75Wタイプの、ステーションコテを使用し、コテ先は大型タイプを使用しております。
 基板やリチウムポリマー電池に、余計な熱がかからないよう、くれぐれもご注意下さい!。

 国内入手品のDNA200 MODがトラブっている場合、まず国内販売店の指示を仰いで下さい!。
 安易な改造は、やるべきではないとオイラは考えます!。


さて。

検体は、こいつ。
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弟が使ってた、SMYのSDNA200。
症状は、バッテリーアンバランスからの、バッテリー異常表示で充電できず。
・・・なーんかリポくさくね?、と。

まずは状況判断。
EScribeのデバイスモニターで、バッテリーの素性を確かめます。
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うっひょ。
こいつ3セルなので、本来パック電圧は11.1V近辺のはずが、3.86Vまで落ちています。
セル1が0.85V、セル2が0V、セル3が3.02V。
状況としては、セル2が完全に沈黙、セル1もほぼ沈黙、セル3もギリで終止電圧割っているという。
まあリポがぶっとんでる状況です。

こんなもん危ないので、即分解してリポを取り出しました。
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メイン端子とバランス端子をそれぞれ個別にテープ巻いた後、全体をビニテで絶縁の図。

なんと、このMOD、リポのメイン端子とバランス端子、半田で直接、線をくっつけてありました。
まあ1600mAhの電池の長さは約85mm、どうやらMODの大きさを小さくするために、こんなことしてやがってらっしゃるみたいです。
すんごく危ないですし、交換性も悪いので、 作戦を練ります。

やらかすこと:
 ・電池の端子化
 ・そのためにちょっと容量を少なくし、端子分の空きを確保

さて。

リポの大きさですが、元々入っていた1600mAhは、
だいたい、20mm x 34mm x 85mm。
ざっと調べてみましたが、リポにはどうやら「幅」の規格があるようで。
34mm幅は、結構メジャーみたいです。
さらに、1セルで厚みは大体6mm~7mm、3セルだと20mmくらいになるみたい。
あとは容量で、「長さ」が変わるものがいくつかみつかりました。

その中から、1300mAhのものをチョイス。
dna200s10
 KK HOBBYさんで。

どうやら今流行の「ドローン」という、空飛ぶヘリコプター状の物体に、リポはよー使われてるみたいで。
結構ラインアップは豊富みたいです。
電動ガン用のも漁ってみましたが、何故か細長いので、今回はパース。

ついでにバランス端子用のXHコネクタや、端子、ケーブル材を購入。
lipoch
 何事も経験です。

で、早速部材到着。
バッテリーの比較は、こんな感じで。
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 いけそうね。

結構立派な箱に入ってきます。
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でも輸送規制的な例のイラスト、ついてませんでした・・・。

ラベル表面、一応仕様とか書いてありますよー。
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さてここで、端子を見てみます。
標準では、「T型コネクタ」、KK HOBBYさんでは「ウルトラコネクタ」がリポバッテリーにくっついてきます。
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 50Aまで耐える素敵さん、ただ少しデカいです。

んで、ミニT型端子、なるものも、KK HOBBYさんでは、「ミニウルトラコネクタ」として売っていました。
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30Aまで流せるみたい。
もしT型でMODに入らなさそうなら、ミニTに変更してやろうかな作戦で。

バッテリー側も、ミニT型コネクタを用意してみました。
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T型とミニT型の大きさの比較、まあこんな感じです。
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そして、DNA200にくっつける、バランス端子。
JSTのXHコネクタです。
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JST、日本圧着端子には、コネクタピッチによって、以下のシリーズがあったります。
1mm : SH
1.5mm : ZH
2mm : PH
2.5mm : XH
某社での設計時、電源部はPH、テレビとかの基板間接続はZH、モバイル機器の検討基板とかにはSH、あと多数の線渡す時にはSHLD(1mm櫛型2列)とかを多用しておりました。
XHは、、、使ったこと無いけどまあ、、、でかいしね。

さてバランス端子。
配列はこんな感じらしいです。
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引用:http://www.abchobby.com/abcframe/inframecontents/liposupport.html

DNA200、GNDシルクがあるため、そっちが1番ピンになるように接続すればOKみたい。
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では早速、やらかしてみましょうか。
SMY SDNA200は、表面のシール剥がすと、2mmの6角が出てきます。
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ここを外してやれば、MODが開きます。
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前述しましたが、SDNA200は、バッテリーが半田で直にくっついてました。
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まあ取り回し悪いので、アトマ線の半田を外し、6角ネジを2コ外してやると、基板マウンタが外れます。
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元のバッテリー線のお掃除。
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半田吸い取り線で、スルーホールを復活させます。
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ちゃんとスルーホール内部にもメッキされてるため、比較的カンタンにスルーホール内の半田を吸い取ることが出来ました。

んで、エタノールでフラックスをお掃除。
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XHコネクタをマウント、ピンがテレンコせんよう、気をつけて!。
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ちゃんと動くか確認の為、T型コネクタを製作。
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DNA200に仮で配線します。
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ショートチェック後、神に祈りながらバッテリーを接続、バランス端子→本体端子と接続してみました。
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動いてそうなので、USBを挿し。
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EScribeで状況確認、デバイスモニターね。
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おーバランス具合もばっちり、やっぱりリポがぶっ壊れてたみたいです。

リポのプロフィールを直してないので、ここまで確認したら即遮断。

そしてやっぱり大きさ的に無理がありそうなので、バッテリーコネクタを交換します。
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+極を交換し、熱収縮チューブで絶縁後、-極をやらかしてみました。
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DNA200サイドも、ハーネスを作り。
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DNA200にマウント。
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この時、古い半田は除去して新しい半田を盛ること。
またRoHSとか無視して有鉛半田を用いると、がっちり固定できます。
ああ、有鉛半田使う時は、元の半田を綺麗に取らないと、クラックの原因になりますよん。

んで、アトマ線接続、MODへマウント
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バッテリーを接続!
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動いてる!、むりくり押し込んで、、、
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蓋閉じて、電気的には完成
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ですがこのままだと、DNA200的には「1600mAh」のバッテリー繋いでる、と認識しちゃってます。
そのへんきちんと書き換えないとマズいです。

EScribe立ち上げて、MODタブでバッテリー容量を弄ります。
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容量計算機使って、、、
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Whを算出し、代入
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んでデバイスに適用後、ファイル→保存で、プロファイル一式を保存
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で、デバイスの標準設定も書き換えます。
これやらないと、「標準設定に戻す」をやらかした時、1600mAh設定に戻ってしまい、非常に危険です。

やりくちは、「プロダクションユーティリティ」を使うのですが。
evolvへの登録が必要なのと、やらかすとEScribeからevolvに情報が飛ぶため、まあSMYの保証とかは吹っ飛びます。
って半田当ててるし、今更よね。

つーわけでプロダクションユーティリティを起動
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テストとかもできますが、今回は標準設定ファイルの適用だけをします。
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設定ファイルにさっき保存したecigファイルを指定し、「プログラム&テスト」を押し、しばし待ちます。
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でーきたっと。

これを行うと、evolvのDBに登録されるため、EScribeでオンライン情報照会すると、プログラムされた日が出てきたりします。
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履歴、のとこね。

まあこれで、一応修理完了。
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そもそもぶっ壊れた原因は、リポをタイトすぎる高さに詰め込んでたこと、なのかもしれないなと。
リポ、充放電時、ある程度膨らみます。
SDNA200はかなりギッチギチに設計してあるので、応力の逃げ場が無くて、こわれたのかもな、と思ったりしてね。

なのでこのまま使うのちと怖いので、横幅いじれるように、小改造を入れないとなあ、、、。

まあ、修理と言いつつ。
仕様変更に等しい色々やらかしてますが。
もしDNA200ぶっこわしてもーたら。
ご参考になれば?幸いです。

以上です。