こんにちは。

さて今回は。
巷で言われている、「パラレルMODは強い!」、が、ほんとのところはどうなのか。
シミュレーションしてみたいと思います。

パラレルMODとは、電池並列に入れるタイプのMODね。
更に今回は、メカニカルMODを想定します。
例えば、、、市販品では。
99136293_o1
こんなんね。
 *画像はVSCmod REVOLUTION WOOD MOD by MRN から借りてます。

さてではやっていきましょう。

シミュレーション条件:
 ソフトウェア:TI TINA9 
 使用電池:SONY US18650VTC4
 アトマイザーコイル:理想抵抗(温度で抵抗値が変化しない)

電池は、理想電池であれば、どんな負荷かけても一定の電圧を出し、電池自体は黙って仕事をするのですが。
現実は違います。
電池には必ず、「内部抵抗」というモノが存在し、まあ負荷に応じて電圧下がったりとか、発熱したりとか、するのです。
リチウムイオン電池は、この内部抵抗が低いため、大電流を取り出せるのです。
例えばまあ、普通のマンガン電池が大体0.1Ω~0.2Ωくらい。
リチウムイオン電池は、0.01Ω~ て感じです。

電池の内部抵抗は、温度や容量、へたれ具合などで変わってきますが。
まあ新鮮な状態での代表値が、仕様書に載っています。
US18650VTC4の内部抵抗は、以下な感じです。
batpara3

ふむ、最悪値で15mΩみたいですね。

ちなみに、内部抵抗は、電池の構造によって変わってきます。
同じソニーでも、多分VTC3、VTC5では内部抵抗の値が違うはずです。
また前述しましたが、電池の新鮮さや残容量によっても変化します。
なのであくまで、以下シミュレーションは、「US18650VTC4のデータシート上の値」ベースであり、全ての状況に当てはまる数字ではありません!、ご留意を!。



それでは早速、電池電圧3.6V設定、アトマイザーコイル0.5Ω時の、シングルとパラレルの状況を見てみましょう。

シングル:
batpara2

パラレル:
batpara1

V1とV2が電池、R1がアトマイザーコイル。
AM1とAM2が、それぞれの電池から流れる電流。
VF1がアトマイザーコイルにかかっている電圧。
PM1がアトマイザーコイルにかかっている電力です。

まあ分かりやすく、電圧と電力で見てみますと。
0.5Ω時:
 シングル:3.50V 24.43W
 パラレル:3.55V 25.16W

となります。
0.5Ω時では約0.7W、パラレルの方が出力が大きいことが分かります。
でも0.7W、、、25W領域で、テクニカルMODでこの味わいの違いが分かりますでしょうか?。
んー、微妙ですよねえ・・・。

しかしながら、まあ頭のネジがぶっとんだ人が行う変態ビルドの場合、様相は一変します。

アトマイザーコイル抵抗値を、0.1Ωまで下げてみましょう。

シングル:
batpara5

パラレル:
batpara4

 
結果はこんな感じです。
0.1Ω時:
 シングル:3.13V 98.00W
 パラレル:3.35V 112.15W

その差、実に14W強!。
ここまで差がつくと、まあ「パラレルだと強い」が実感できると思います。

ちなみにシングル時、電池からは「31.3A」も電流が出ちゃってます。
一応US18650VTC4の放電許容時間は・・・
batpara6
てな感じなので、イケないことは無いですが、全くもってお勧めはしません。
もちろんパラレル時もMOD内や510スレッド部、アトマイザーには30A以上の電流が掛かるので、まあ極めて危ないですよ!。

まあ、まとめますと:
 ・0.5Ω程度のビルドでは、別に「パラレルMODの強さ」 は、あんま変わらない
 ・0.1Ωとか攻めこむと、「パラレルMODの強さ」が、見えてくる
 ・個人的にはパラレルMODの強さが分かるような、攻めるビルドはお勧めしない!

てな感じです。

まあ、パラレルMODは。
一般的な感覚であるところの、「電池の持ちが2倍になる」程度の認識で使うことを、個人的にはお勧めします。
「強さ」を体感出来るようなビルドは、自己責任で!。

以上です。