こんにちは。

さて今回は。
SX350J搭載のハイエンドMODを、VO CHIPに換装する。
・・・ことを、道具用意してお店でオーナーさんが実際にやってみる、そんなことにチャレンジしてみました。

10月9日、新宿の、3PCSさんでの出来事です。
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3PCSのオーナーさんでもあり、また今回換装するMODのオーナーさんでもある、右側に(ブレて)写っている「ホリさん」に、道具貸して実作業やってもらってみる、そんな企画です。
ホリさんは、ハンダ作業自体はやったことありますが、全然詳しくない、そんな属性の方です。

さて、まずは道具の準備。
ハンダゴテは、我が家のステーションゴテの、予備機を持っていきました。
HAKKO 942、70Wの温度調整型ステーションゴテです。
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まあ古い世代の製品で、現行機種は「HAKKO FX-951」です。
でもまあ大きさと、色以外は、現行機種と機能は、変わりません。
ロングニップルに換装済の為、現行の「T12」コテ先が使用できます。
用意したコテ先は、Φ4のC4と、Φ1のC1、今回は、ぶっといハーネス接続ってことで、C4しか使いませんでしたが・・・。
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HAKKOのステーションコテは、キーが無いと温度設定が変更できません。
実際はそんな複雑な構造じゃなく、厚紙とか突っ込めばできちゃうのですが、まあスリットに何も挿さないと、表面のスイッチが反応しません。
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ハンダは、.8と.3を用意。
個人的には、千住金属のスパークルハンダが非常によろしいので、愛用しております。
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で、、、環境的には悪いですが・・・。
濡れ性や扱いやすさから、オイラは有鉛を使います。

換装時の元ハンダ除去のために、ハンダ吸い取り線も用意。
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MODシャーシにハンダがっつり盛られている場合など、ハンダ吸い取り機のほうがいい場面もありますが、まあ吸い取り線でどうにかしてしまおうかと。

テクニカルMOD基板は、CPUとか載っている、精密部品です。
また、ハンダ作業は、コテ先転がしたりハンダ垂らしたりがあるため、作業する机を保護したほうが良さげ。
なので、今回、静電マットを用意してみました。
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本来であれば、こいつ自体をアースに落とし、作業者の手首にアースバンドを付け、更にハンダゴテを静電対応・アース落としが必要なのですが。
単体でこれ敷いとくだけでも、結構静電気対策になりますし、何より丈夫でコゲにも強いです、お勧め。
ちょっとゴム臭いけどね。

あとはまあ、汎用工具。

テスター。
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電子タバコは、リチウムイオン電池を使うので。
ショート→爆発の危険があります。
必ずショートチェックなどしながら、作業を進めましょう。
また、スレッド抵抗値や電圧など、この際確認していくのにも必要です。

ピンセット。
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電子タバコでは、ふっといさきっちょで先端が直線的ではないコイツ、使い勝手悪いですが。
ワイヤーやDIP部品の扱いには、個人的には超お気に入りな感じです。
実は3本目。

ニッパーとかラジオペンチとか。
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電子工作用のちっこいの。
まあこれは、電子タバコでも使いますね普通に。

ワイヤーストリッパー。
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あまりお勧めできませんが、オイラは0.3-1.2の、ちっこいのを汎用的に使っています。
がんばれば太い電線の皮むきにも、使えます。

手元ライト。
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ハンダ作業はどうしても、影が多くなりがちなので。
移動できる手元ライトあると便利ですよー。

メモ帳とペン。
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今回は使いませんでしたが、部品メモやハーネス取り回し、分解時の構造など、メモっとくと便利です、て当たり前か。

エタノール。
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ハンダには、フラックスという融剤がついておりまして。
そいつでハンダを溶けやすくするのですが。
まあ作業後には、フラックスが邪魔になります。
換装時は、元々ついてるフラックスを除去したほうが、作業性が上がります。
エタノールでフキフキすればフラックスは除去できるので。
更に速乾性ですし。
まあ、必須に近い液剤だとオイラは思っています。

部材も一式持っていきました。

AWG16、シリコン電線。
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まあ、80W対応シングルバッテリーテクニカルMOD用配線としては、これでいいかなと。
但し、シリコンゴムは、かなりやらかいので、被覆にダメージを与えない運用が必要です。

ジュンフロン線。
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ETFE電線とも言います。
被覆がコテ先の熱でちょっと縮むので、被覆剥き作業を省略できる、優れもの。
細いのでアトマやバッテリーの配線には使えませんが、スイッチ配線やUSB回りには使えます。
ただ、硬い電線なので、押し込む構造のMODの場合、ハンダ接合部にテンションがかからないように注意が必要です。

熱収縮チューブ。
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SX350JやVO Chipの場合、最初からワイヤーが基板から出ていますが。
MODの構造によっては、継ぎ足しが必要な場合があります。
継ぎ足し箇所の絶縁にはまあ、コイツですね。
安物なのでアレですが、高級品はもちっと柔軟性の高い素材です・・・。

まあ、こんだけ用意したら・・・。
カバン2コになっちゃいました。
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で、重い!。
犯人はコイツ。
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3kg弱あるのね・・・。

まあ、ひいこら言いながら、3PCSへ到着。
ご飯食べた後、地下一階で、作業スペースを展開。
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まずは前哨戦として、クリスさんのお友達のMODの診断を。
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ハイエンドMODは、このように、詰め込みまくり構成が多いです。
また、精度的に甘く、無理してるケースが、ままあります。
このMODの場合、電池の+極をでっかいネジで構成しているのですが、このネジが斜めになっており、電池の+極に接触していませんでした。
また、絶縁用の熱収縮チューブに破れがあり、なかなかヒヤヒヤな感じ。
・・・結局電池電圧は出るようになったのですが、基板壊れてるみたいで、復活!、にはなりませんでした。

時間になったので、ホリさんを呼んできて。
ハンダゴテをセッティング。
今回はワイヤー接続が主なので。
450度設定、4Φの高出力コテ先での作業としてみました。

早速分解したMODのハンダ除去から。
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ホリさんのMODは、いわゆる「Cフレーム」。
GNDはMOD外装部からの接続です。
MODのネジ部から、基板のGNDを確保しており、このMODの場合、ロングナットの真鍮素材にGNDが接続されておりました。
まずここ外して、残りのハンダを吸い取り線で除去後、お掃除。

次にバッテリー+と、アトマイザーポジティブを!。
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外す外す!。
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フラックス供給や、元々使われていると思われる無鉛ハンダの融点を下げる的な意味で、ハンダを供給してから外してやると、スムーズにいきます。
このケースの様な、端子ワイヤー間接続の場合、あまり温度を気にする必要はありません。
ですが、端子に絶縁シートなどが組み込まれている場合は、ある程度気にしたほうがいいかも、な感じ。

無事SX350Jが外れ、Vo Chipのフィッティングへ。
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Vo Chipは、SX350Jと違い、GNDが、電池とアトマ用に、2本出ています。
今回の構造のMODでは、GNDはCフレームに通す構造の為、1本しか要りません。
1本はサクっとニッパーで除去してみました。

Vo Chipのはんだ付け。
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VO Chipは、ワイヤー端面が処理されていません。
なので、まずワイヤーにハンダ処理をし、接合先へもハンダ処理して、お互いをコテで温めて接合、な流れです。
この時ビビってちょんちょん、とかやってると、ハンダが正常につかず、イモだのテンプラだのになりますので。
まあ勢いが重要です!。

無事ハンダ付けが終わったら、組み立てです。
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いろいろありました。
まず、赤いバッテリー線の長さ不足。
一度組み込みに失敗し、ワイヤー切断して再接合したのが悪かったらしく。
長さが足りませんでした。

ちょっと頭冷やそうか・・・。
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ここでバトンタッチ、作戦を練ります。

本来であれば、継ぎ足して処理、ですが。
今回は、予め用意しておいた、16AWG線を、基板側から交換しました。
Vo Chipの場合、基板側の配線は、スルーホールではなくパッドで、かなり狭いところにあります。
ウデに自信が無い場合は、基板側交換ではなく、継ぎ足しをお勧めします。

組み立ては、ホリさんがサクサクと。
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が。
組み立て後のショートチェックで、見事に引っかかり!。
原因は、バッテリーハーネスを、Cフレーム固定ネジに絡ませてしまったこと。
なので、バッテリーの+と-が、ショート状態でした。
シリコンワイヤーは被覆がそんなに丈夫じゃないので、ネジに絡ませたりすると、被覆が破けちゃいます。
チェックせずに電池入れたら、その場でショートな危ない状態!。
必ずショートチェックは、行いましょう。

ワイヤー交換して、慎重に組み立て。
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ショートチェック後、電池入れて・・・。
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無事起動!。
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上がる歓声。

仮組みだったので、またバラして、嬉しそうに写真撮るホリさん。
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この後、スタビウッド素材のファイアボタンの調整などをして、無事完成となりました。

外したSX350j基板は、こんな感じでした。
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というか、、、フラックスすごくない?。
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まあ、、、換装は、こんな感じ。

全部で2時間くらい、色々ありましたが、無事換装できて何より!。

ハイエンドMODは、一つ一つ構造が違うと思うので。
今回のケースが他のMODに当てはまる、わけではありませんが。
それでも、まあ道具が揃ってれば。
ちゃんとVo Chipは、SX350jから換装できることが分かりました。
そして、ホリさんは、ハンダ作業は、ほぼやったことが無い方です。
それでも、、、ちゃんとできました!。

確かにお手伝いはしましたが、換装できたのは、ホリさんの実力です。
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喜んで頂けたのか、工賃の「ビール1杯」を、倍増してくれました!。

そしてちゃんと動いて、大満足なご様子!。
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お手伝いできて、良かった、って思っています。

まあ、荷物重いので、ちょっと道具の持ち歩きはどうしようか考えちゃうのと。
もちろん全てのMODで換装可能!、ではないのと。
オイラは不器用なので、MOD自体の分解、組み立ては、やらないので。
限定的な感じになってしまいましたが。
それでもまあ、ハンダ作業の大体の流れは、体験して頂けたかな、と思っています。

いろいろ大変だったけど、ちゃんと結果が出せて満足!。
そんな、お話でした。

以上です。