電タバ関連つらつらと・・・

電子タバコとか、VAPEとか言われているアイツについて、適当に書いていく、そんなBlogです。

電子タバコと規制や規格

テクニカルMODの製作ノウハウ

こんにちは。

さて今回は。
evolv社のDNA40という基板を例に。
テクニカルMODの製作ノウハウを、オイラなりにまとめていきたいと思います。
dna40_1

 
*ちなみにオイラ、DNA40の生基板見たことありません。
 また現状、DNA40の回路図も見てないです。
 全てWeb上の画像や情報からの類推です。
 なので間違えてるかもですが、そのへん考慮の上読んでやってください。
*この記事は主にMOD製作者サイド向け記事です。
 お使いのMODを確認してModderさんに問い合わせ、とかはご遠慮ください。
 この記事は決してリファレンスではありません!。

0.DNA40の特徴
Dsc02030
 
まあ割りと言われている所は割愛して、こんな特徴があります。
・反転型の電圧制御を行っている
dna40_o
 
 アトマイザー出力は、一般的なMODと違い、アトマイザーポジティブに
 -電源が出力されます。
 単純に+とGNDを入れ替える、というお話ではなく、GNDを挟んで-電源
 が、アトマイザーのポジティブに掛かる仕組みです。
 ネガティブはGND電位です。
・低抵抗対応の高精度電流検知を行っている
dna40_p
 
 使用しているシャント抵抗が2mΩと小さく、高精度な電流検知を実現しています。
 また電流検知はCPUのアナログピンで行っておりますが、Lを介したTrの
 エミッタフォロワーを鋏み、ノイズ抑制を行っております。
・Coretex-M0+ベースの、32bitARMマイコンを使用
dna40_q
 
 最大48MHz動作が可能な、高速マイコンを搭載しております。
・FET制御はCMOSFET Driver実装
dna40_2
 
 スイッチング用FETの制御は、CMOS Driverを使用し、CPUからの直接制御は
 行っておりません。
 このため、最悪CPUがハングアップしても、危険な動作モードには陥りづらい
 構造です。
 使用しているDriverの回路上、FETは1+2の3つ使う構成となっております。
 このマイコンの搭載により、高速動作を実現しております。
 
・スイッチは抵抗分圧で実装?
dna40_r
 
 スイッチは、まあ設計がラクなアレイ抵抗プルアップ-GNDのDIピンを
 複数使用する形態ではなく、抵抗分圧を使ってアナログ入力1本に
 入力を纏めている節が見受けられます。
 これはCPUの割り込みを抑える、まずスイッチ入力があってから
 判断するというルーチンにできる、電流検知部分のアナログルーチン
 と共用してコード圧縮ができるあたりかなあ。
 対ノイズ性にも良い影響がありそうです。
 反面、各スイッチのネットが独立するため、スイッチのネットを
 まとめてGNDに接続、という運用ができません。
・最低動作電圧は3.225V
dna40_s
 
 使用しているLDOの特性上、3.225Vが最低動作電圧だと思います。
 ただし、これは50mA、温度環境-40度-125度までの広範囲を保証した場合です。
 一般的な使用環境では、3.150Vが最低動作電圧かな?。
 どのみちLDOを挟んでいるため、3V以下の動作は怪しいです。

ブロック追ってみての感想ですが、、、ぶっちゃけ「よくできてます」。
かなりセンスある人が設計したんじゃないかな、、、と思います。
ただ、それはあくまでブロック、回路のお話。
基板は自動配線臭さがちょっとあり、ベタやネット処理が甘い印象を受けます。
またマクロも一般的な形状をしており、このへんが使いづらさや対ノイズ性に
に出ているのかなと。

さて、基板を見ていきましょう。
便宜上、CPUサイドをA面、インダクタサイドをB面とします。

A面:
dna40_i
 

A面は、制御、インターフェース部分で固められています。
大物部品は画像の通り、他にスイッチとディスプレイI/Fがあります。


B面:
dna40_j
 

B面は、ディスクリートのコンバータ部分、及び電流検知周りです。
DNA40のノイズ源は、主にB面から、だと思います。

---ここまで前フリ---

では実際に、DNA40を使用する際のオイラ的なポイントを書いてみます。

1.配線の引き回し
DNA40は勿論単体では使えないため、配線を引き回すことになります。
ただし、配線の引き回しざまでは、基板から発するノイズを配線にとりつかせて
しまい、誤動作を招く危険があります。
DNA40がどう汚れているのか、考えてみます。

まず、B面のネット:
dna40_k
 
こんな感じかと。
参考回路は以下ですが、Lの使い方が違うため、この辺に工夫がありそうです。
dna40_2
 
*Lを出力とGNDにパラるやりくちは、反転型の昇降圧チョッパでのLの使い方です。
 なのでDNA40は、出力反転しているのかも知れません。

電流は、LやCなどのフィルタ回路前では、基板ネットを脈動して流れます。
なので、出力は綺麗でも、基板ネットは汚れていることがあります。
脈動時、基板ネットからは輻射が発生しますので。
で、電流が流れる方向と平行に線やネットを這わすと、そこに輻射がとりつきやすく
なります。
なので、「汚れているネットに並行に線材を這わさない」が、線材に輻射の影響を
載せないノウハウとなります。

B面のネットから、やばそうな電流方向はこんな感じ:
dna40_l
 

赤矢印に沿わないよう、線材の取り回しを工夫すれば、ノイズの影響を下げられるかも
知れません。

A面側の課題は、「電流検知フィルタ用のL」です。
dna40_i
 
このLは微妙な電圧差を扱うアナログネットの為、ノイズの取り付きに注意が必要かも
知れません。
また、基板端面に対し並行なので、線材からのノイズを受けがちです。
ここに線材を嵌め込みがちではあるとは思いますが、離してみるのもいいかも知れません。

2.配線の選択
dna40_4
 
線材は、データシートで指定されています。
dna40_3
 
これを必ず守ってください。
なお、DNA40は入出力共に、交流は扱いません。
なので、線材種は単線でも撚り線でも大丈夫です。
但し、Ni200コイル対応の為、大電流が流れます。
0.05Ωで40W掛ける場合、、、
W = V x I | V = R x I
∴ W = R x I x I
40 = 0.05 x I x I
40 / 0.05 = I^2 | 800 = I^2 | I = 28A
28Aも流れます。
なので、特にアトマ側は、イイ配線を入れてもいいかも知れません。
個人的には、バッテリーとアトマの配線は単線、スイッチは撚り線がオススメかなあ・・・。

3.部品の耐久性と、とりまわし
DNA40は、実装テクノロジーは「リフローリフロー」です。
dna40_5
 
生基板にペースト半田をプリントゴッコ的なやりくちで印刷し、その上に部品を載せ、オーブンで
こんがり焼く、を表裏2回繰り返しています。
多分A面を最初に、B面を後にやってるんじゃないかな?。
またプロファイルは無鉛で運用しているかと。

表面実装部品のうち、体積があるものは、相対的に半田での固定が効きづらく、ポロッという
原因となります。
特に部品高さがあるA面のL、これはやばいです。
対策例としては、、、
・ポリイミドテープで応力分散
dna40_6
 
・ボンドを基板間に流して固定
dna40_7
 
あたりがイケる気がします。
ボンド使う時は、基板を侵す可能性と、セラミック部品であるLに対して影響を与える可能性がある
為、まずは捨て基板などで確認を!。

これは他の部品にも言えます。
とりあえず不安なら、ポリイミで保護してしまうのがアリかも知れません。
但し、発熱には気をつけて。
DNA40はCPU部分より、B面側のFETが発熱する可能性があります。
ポリイミは熱的にも絶縁をしてしまいます。
また発熱があるため、ホットボンドの使用はトラブルを招く可能性があります。
dna40_m
 
使用には細心の注意を!。


4.輻射対策
dna40_8
 
輻射とは、不要な電波を出すことです。
DNA40は大電流のスイッチングを行うため、結構輻射デカいと考えてください。
未対策では、ペースメーカーなどの致命的な電気製品だけではなく、ノイズに強いはずの
車とかも誤動作を起こさせるレベルかと。

実際の確認は、電波暗室でバイログアンテナやホーンアンテナを使い、高い周波数を扱う
製品でなければ、まあ1GHzくらいまでターンテーブル回してスペアナで確認します。
自社設備でも時間2万とか取られる素敵な設備なので、個人では確認は無理!。
・・・でもありません。

スペアナ機能があるオシロ、もしくは普通のオシロでも、電界プローブや磁界プローブを
使うことで、輻射を確認することができます。
プローブはかっこいいものではなく、ただプローブの先端をショートしてるかコイルつなげる
かな感じ。
dna40_9
 
詳しくはぐぐってみてくださいな。

まあ、オシロすら無い場合、予防的な対策で凌ぐしかありません。

輻射対策は、主に「封じ込め」と「カレントループの最適化」「アンテナの抑制」です。

封じ込めは簡単、要はシールドしてしまえって感じ。
dna40_d
 
輻射を噴いている部分をシールドしたり、基板やブロック全体をシールドしてしまうのが
対策の基本です。
dna40_b
 
MODの安全性担保なら、例えば基板を収めるところを銅とポリイミで囲ってしまったり、
筐体全体を金属で作る、など。
DNA40が自家中毒で誤動作する場合、B面のLやFET部分にシールドを施してみるのが
いいかも知れません。

カレントループの最適化は、インピーダンスの調整要素です。
ネットのインピーダンス最適化に関しては、素人じゃ無理だと思います。
パスコンの定数や回路の引き回しのお話なので・・・。
dna40_c
 
唯一イケそうなのは、線材の引き回しとGNDの強化です。
DNA40は、基板表面でGNDが分断されており、内層のGND層でGND確保しています。
具体的には、アトマ側にあるGNDと、B-、及びアトマとバッテリーのネガティブを強固に
接続してしまうのがいいかも知れません。
接続手法もポイントにこだわらず、例えば基板のGNDとB-の配線でシャントさせると
変化する可能性もあります。

アンテナの抑制は、簡単だけど難しいです。
dna40_e
 
輻射の特徴として、浮いている金属に輻射が取り付き、そこに偶然定在波が立ったり
すると、取り付いた金属部分がアンテナとなって効率良く輻射をばらまくことが
往々にしてあります。
片側がGNDに落ちてる金属も要注意です。
後述の静電対策とバトることになるのは、このへんだったりします・・・。
また、封じ込めのシールドが、逆効果を生むことも、これ要因であったりします。
「浮いた金属はなるべく作らない」が、設計の基本かも知れません。
特にMODの場合、加飾用金属の取り扱いが難しいかと。
例えばデジカメの場合、外装のマグボディにわざわざスタッドを立てて、GND導通を
担保したりします。
ちなみに、輻射を抑える素敵な部材もあります。
NECトーキンのバスタレイドなど、輻射対策部品です。
dna40_n
 
もし輻射が収まらない場合は、こいつの使用を検討してもいいかも知れません。

5.静電対策
dna40_f
 
静電気は、誤動作の要因となります。
こんな装置で確認します:
 dna40_g
DNA40の場合、静電対策部品の実装が甘いです。
ブロック的にはかなり、工夫が見られますが・・・。
これには理由があり、静電対策は基板単体で行うものでは無いからです。
静電気は、MODの開口部から侵入します。
金属部品にとりつき、回路かGNDに流れていきます。
樹脂部品は誘電率が低い為、「樹脂同士の隙間」部分からの静電気侵入を考慮します。
一般的に静電気は、侵入する長さが取れれば取れるほど、減衰します。
電気製品バラしたときに、スイッチに大きめのプラスチックの「帽子」がついている
ことがありますが、これは静電対策の可能性があります。
基本的に静電気は、しっかりしたGNDに流せば安全です。
なので、開口部にわざと、でかいGNDを作ることで、静電対策を行う事ができます。
で、一番デカい開口部、それは「ディスプレイ」です。
ディスプレイ裏には、GNDに接続した銅箔など貼っておくと、強力な静電対策になるかと。

6.動作確認と故障モード
DNA40の故障として有名なのが、「ディスプレイバグ」があります。
dna40_h
 
これバグじゃなくて、自家中毒じゃないかな、とおいらは予測しています。
また、Driverが別なため、CPUがこっそり再起動しても動作してるように見えます。
どのみち安全係数を削っているサインなので、なるべく起こさないような取り回しを
研究してみるのが楽しいかも知れません。
また、DNA40には様々なバージョンがあります。
オイラが持っているDNA40MODも、こんなに波形が違います:
DS1Z_QuickPrint7
DS1Z_QuickPrint9

 

どうしてもDNA40で症状が収まらない場合は、別ロットのDNA40を導入してみるのも、
問題解決になるかも知れません。

まあオイラが覚えてるノウハウは、こんな感じです。
まあMOD製作のご参考になれば幸いです。

以上です。

電子タバコと規制のお話

こんにちは。

年末から開始したこのブログ、なんか毛色がヘンで悩んだりもしてますが。
なんとか今年は越せそうです。
とりあえず、今年最後の記事を。

今回は、電子タバコと規制のお話。
但し、よく騒がれる、ニコ入りがどうのこうのだの、路上喫煙防止がどうのこうのではありません。
もっとこう、電気業界のアウトライン的な・・・。

さて。

今時の電気製品は、規制で雁字搦めになっております。
規制とは、各国が定めた基準に則って製品が作られてるか、それを守らないと製品販売出来ないし、やらかしたら回収ですよ、ってやつです。
ここで問題なのが、「各国」ってあたり。

例えば、VAIOを見てみましょう。
Dsc02109
下が本体、上がACアダプタです。
マークやロゴに注目してみてください。
なんか本体はすっきりしてるのに、ACアダプタは酷いことになってますよね?。
これ、本体の機銘板は各国で貼り直しているのに対し、ACアダプタは世界共通だからです。
また、ACアダプタは、各国のAC電源にぶっさすもの、VAIO本体はACアダプタから電力供給を受けるものなので、規制内容が違います。
切り離されているのですね。

さて。

規制ですが、いくつか種類があります。

1.機材の放射/感受に関するもの
 ・機材からヘンな電波出していないか?
 ・機材にヘンな電波や信号与えてもちゃんと動くか?
 ・機材に静電気やらかしてもちゃんと動くか?
2.機材の安全性に関するもの
 ・機材に誘導雷など、AC電源に載ってくる異常なものが来ても燃えないか?
 ・機材をヘンな使い方しても、爆発とかしないか?
3.機材が出している電波に関するもの
 ・指定された電波を指定された強度で出しているか?
 ・ヘンな電波とか出していないか?
4.機材の物性に関するもの
 ・機材に、環境に悪影響を与える物質を使っていないか?

・・・などなど。

まず、「1.機材の放射/感受に関するもの」「2.機材の安全性に関するもの」から。
日本で有名な規格として、「VCCI」「PSE」があります。

まず、VCCI。
これは、実は「1.機材の放射/感受に関するもの」で、「電機業界の自主規制」です。
VCCI協会というところが管轄しています。
マークはこんな感じ。
ki03
まあ、適当な電気製品ひっくり返すと、結構みかけるマークだと思います。
規制内容は、放射電波的なものです。

そして次に、「2.機材の安全性に関するもの」、「PSE」です。
これは法的なものです。
電気用品安全法というもので、規制されています。
ちょっと前に、「PSEマークが無いものは中古品でも売っちゃダメ」的な騒ぎを起こした、アイツです。
自主規制ではないので、法的な拘束力があるのです。

それぞれのカテゴリは、以下な感じで分かれています。
ki01
ki04
実は、この中にも細かくカテゴリに分かれており、「製品がどのカテゴリの属して、どんな規制をクリアすべきか」っての、特に新規製品の場合、頭が痛い問題です。
大手企業では、専門に扱う部署が複数あったりします。
過去オイラが関わったプロダクトでも、ベースは「テレビ」で、開発途中まで「チューナー」内蔵してて、結局ビデオとテレビの間に挟む的なものになったのがあるのですが、カテゴリどうするかで紛糾しましたw。

ちなみに、「どうみても電気製品」なのに、VCCI規制対象外のものがあります。
例えば楽器。
手持ちのV-Synth XTには、VCCIマークありません、中身SH-4のバリバリな電子機器なのに。
Dsc02112

でももちろん、ACアダプタはPSEの範疇なので、ちゃんとマークがあります。
SYSTEM-1のACアダプタ:
Dsc02110

そして、この規制は各国違います。
例えば米国はFCCが両方とも管轄しています。
また、国際的に、「どっかが規制を打ち出したらウチも真似してやらかそう」的な動きをしているため、各国の規制は似たり寄ったり、だが細かく異なり互いに包括関係にはありません。
なので、各国の認証マークを、ごてごてと飾ることになるのです。
ki02

上の楽器の例でも、VCCIは無いけど、「CE」、「なんだっけこれチェックマーク」、及び文面での「FCC」が書いてあります。

他にも、「この電気製品はウチが確認したので大丈夫ですよ」マークもあります。
有名なのはJETマーク。
ki09

これは、電気用品安全法+αの認証を、第三者機関である「電気安全環境研究所」が認証しましたよ、というマークです。
同じJETでも、日本電子タバコ協会ではありません。
他に有名なのに、「TUV」があります。

で、この規制たちですが。
現在のところ、ACアダプタや充電器等を除き、電子タバコデバイスには適用されていないと思います。
が、そのうち規制の波が来るんじゃないかな、と思ってます。
主に、日本や海外の大手電機メーカーが参入するタイミングで、ね。
なので今は気にする必要は無いかもですが、特に販社や製造メーカーは、気にしたほうがいいかもしれません。

さて。
次に、「3.機材が出している電波に関するもの」です。
これは電波を発射する製品、携帯だのBTリモコンだのに対する規制です。
日本の場合、電波モノは郵政省管轄になるので、規制が違います。

まあ、コレですね。
ki05

電波は国民の共有財産、てことになってる、つまり利権構造の塊なため、かなり規制が厳しいです。
規制に合致しない製品を使ったりすると、「電波法」でしょっぴかれますよん。

これも、米国ではFCC管轄だったりします。
例えばWiiリモコン。
Dsc02113
郵便マークと、FCC IDが書かれてますね。
まあこれは現状電子タバコあんま関係ないです、一部BT搭載MODとかで話題になるくらい。

んじゃ次!。
「4.機材の物性に関するもの」。
有名どころだと、「RoHS」です。
ki06
これねえ、内容は分かるのですが、決まったロゴが無い?状況です。
鉛や六価クロム、水銀、カドニウムなど、環境に悪い物質を使うなよ、って規制です。
まあ水俣病やイタイイタイ病などの、あいつです。
電気製品的に厳しいのは、「鉛」。
いわゆる「半田」は、鉛と錫の合金です。
なので、金だの混ぜて鉛を排除した「無鉛はんだ」なるものを使わないと、RoHS規制はクリアできないのです。
が、、、鉛は物性的には優秀です。
無鉛はんだは溶ける温度が高い、粘性がある、結晶が押し出されるように成長する「ウィスカ問題」が起こりやすい、などと結構センシティヴです。
まあ苦労しとるところですね。

ちなみにRoHS規制は、プレステから始まりました。
その昔、プレステのゲームパッドのコードの赤色かな?を分析したところ、「カドニウム」が出ちゃったのが大きな引き金だという説があります。

なので、日本ではソニーが、「SS-259」という指針を出しています。
ki07

 これまた大変で、分析結果とか山ほど出さんと部品採用してもらえないという・・・。

 もちろん電池とかにも、RoHS規制は適用されます。
Dsc02111
上がAW、下がeFest、しっかりRoHSって書いてあるでしょう。
ちなみにCEマークは、前の記事をご参照のこと。
販社さんは、このCEとRoHSについて、電池メーカーに確認して書面出してもらえば、その電池は正規品である限り「安全」ということができる、と思います。

オマケ。
基板にも結構情報載っています、規制も含めてね。
これはソニーのPSPのメイン基板です。
ki08

「TA-079」は基板名称。
「1-864-275-11」は基板の部品番号、これ改版してないね。
右上のURひっくり返したのがULマーク。
右の「マル1」は集合基板の1番目。
左上のレーザー刻印「4FM4009680」は基板メーカーの識別用のID。
左の「マルA」はこの基板のA面側(表)。
左下の「>EP GW<」は基板の材質、これはガラスエポキシ基板。
その下のマークは「ハロゲンフリー」と「レッドフリー(無鉛)」表示です。

まあ、オイラはQAな部署にいたわけではないので、結構適当です。
ほんとはもっと深い世界だと思います、が、さすがに理解が追い付いてません。
なのでアウトラインで許して下さいな。

それでは皆様、今年一年ありがとうございました。
よいおとしを。 

でんちの、あんぜんな、おはなし

こんにちは。

電子タバコをちょっとでも深入りすると、必ず出てくるお話し。
それは、「電池の安全性」です。
普段使っている「単三」だの「コイン電池」だのとは異なる、ふつーには見かけない怪しい電池を電子タバコ業界では現状、標準的に使っています。

「リチウムイオン電池」の「生セル」ですね。
今回はそいつの、アウトラインを。

さて、リチウムイオン電池ですが。
左が、電子タバコで一般的に使われる、「18650」形状のリチウムイオン電池。
真ん中がふつーの単三電池、右がデジカメ用のリチウムイオン電池です。
Dsc02057
 物凄く乱暴な言い方をすれば、本来「リチウムイオン電池」として一般ユーザーが触ることを許されてる形状が、「一番右」、電池として効率的な形をしているのが「真ん中」、電池として効率的な形してるけどなんか怪しい「一番左」です。

一番左の、普段の生活では見ませんが、ちょっと古めのノートパソコンとかに使われていたりします。
拾いもののVAIO電池分解写真がこちら。
sonylivaio
 ノートパソコンのバッテリーを分解すると、こんな見慣れた緑のアイツが出てきたり、ね。
 
ポイントは、バッテリーの下のほうに見える「基板」です。
この基板、安全装置てんこもりです。

ソニーのリチウムイオン電池 の注意事項を見てみましょう。
sonylicaution
結構いろいろ書いてありますが、「7.2.4保護回路」これをバッテリーシステムに搭載していないと、マズいですよ、って基準がソニー内部にはあります。

デジカメ用も、「C」端子が出ています。
Dsc02059
デジカメ用の電池も、上部の黒いところに細長い基板が入っていて、電圧や電流、温度の監視やカットオフを担当しています。
そのへん管理している、基板内のCPUとの通信線が「C」端子なのです。
通信に簡単な暗号化を施していて、偽物対策とかもしてますが、それはまあ別のお話し。

しかしこの安全装置、電子タバコを楽しむには、「邪魔」な存在だったりします。
電子タバコは物凄く低抵抗なコイルに、ガツンと電気を流して蒸気を発生させるデバイスです。
また、特に電子回路制御基板を持たない「メカニカルMOD」は、電池の状況なぞ電子タバコ側が知る術はありません。
「いいからガツンと大電流をよこせ!」な電子タバコでは、安全装置が邪魔なのです。 
大電流欲しいのに、電池が勝手に安全装置!、って絞られると、悲しいですもんね。

なのでもてはやされているのが、「生セル」。
wikilibunkai
 安全装置最低限!、な危ないヤツです。

電池自体にも安全装置が組み込まれています。
これが一般的な安全装置付きリチウムイオン電池。
panalikouzou

「セパレータ」と書かれているイオン透過型絶縁素子は、電流が流れすぎると溶断して、イオンを流さなくなり、絶縁するそうです。
また、「PTC素子」も、高温になると端子を離し、電流を遮断します。
ここに更に制御基板で安全性を多重に掛けて製品化しているのが、一般的なリチウムイオン電池です。
電子タバコで「生セル」使うときは、「制御基板」が無いこと、これをゆめゆめ忘れないようにしてください。

さて、なんで危ないのか、それはリチウムイオン電池の低い内部抵抗と、高い反応性によります。
電池ショート状態だと、この内部抵抗分の電流が電池から取り出され、電池内の反応が急激に進みます。
sonylispec
乱暴な仮定ですが、3.6Vを22mohmに掛けた場合、オームの法則により電流は「163A」!。
実際は電圧下がりますし、短絡時の線材/MODの抵抗もありますので、こんなには流れませんが。
でもこれ、電池の定格からは大きく外れます。

リチウムイオン電池が、電池定格から大きく外れた電流を取り出されたり、過充電されると、大問題が発生します。
それが、「酸化リチウムの発生」です。
リチウムイオン電池は、その名の通り、リチウムイオンを電気を貯める部材として使っています。
+極と-極の構成部材に、リチウムが出たり入ったりして充放電するのです。


んが、どっちも。

反応には限界があり、やりすぎると構成部材からリチウムが溢れ、「酸化リチウム」として出てきてしまいます。
これやらかすと、電池内のイオン構成が壊れ、一気に反応が進み、結果爆発に至ります。


リチウムイオン電池は、危ないです。なので、国際規格で縛られて開発されています。
IEC62133やPSEとかとか。

例えばこんな感じ。
pseli
PSEもIECも、「UL1642」規格を基にしています。
原本は有料なので、まあ解説をリンク。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~tec-sol/html/battery%20safety.html

ソニーの電池の場合、右側にある「UR」をひっくり返したようなマークがULマークです。
sonylispec2
5.6、ね。

なのでまあ、物凄く危ない使い方をしなければ、規格に則って作られているものは大丈夫です。
但し自己責任です。 

さて、安全性に関する最低限のお話しを。
 
リチウムイオン電池の構造は、以下な感じ。
wikilibunkai
 「チューブ」部分が-、「トップ」部分が+です。

普通の乾電池とは違い、樹脂で電池全体が覆われている場合が多いです。
Dsc02058
 これ理由は簡単ですね。

普通の電池も外側は-です。
普通の電池と違い、ショート時のリスクがデカいので、リチウムイオン電池は外側が覆われているのです。

なので、電池使うときは、くれぐれも「外側が傷ついて金属が見えている状態」になっていないかどうか確認を。
劣化により-端子側からプラがめくれている場合もあります、注意!。
特に、外側に+が流れる構造のMODの場合、かなり気を使ってください。

そして、くれぐれも「偽物」には気を付けて。
一般的なリチウムイオン電池は、以下の構造です。
panalikouzou
前述しましたが、「セパレータ」や「PTC素子」でも安全性を担保しています。
ただ、これ、異常時にしか働かなかったり、安い素材でも通常時は動いたりします。
この部材を省略して電池作っても、正常時には気づかないで使えたりするのです。
ここはいくら特性とか調べても、分からないところです。
爆発試験とかやらば分かりますが、素人には無理ですし。

なので、電池はくれぐれも、信頼できるところから買いましょう

んじゃ信頼できるメーカーは?。
一応リチウムイオン電池部材のメーカ別推移を貼っておきます。
lishijo
ここに名前が上っていて、シェアの大きいメーカーのものは、まあ自社製部材を使っているでしょうし、安全だと見ていいと思います。
例え生セルでも、安全性は確認しているハズですし、部材納入元のブレも無いでしょうしね。

最後に、国内メーカーでも結構リチウムイオン電池は、やらかしています。
有名どころだとソニー製ノートPCバッテリーのリコール問題とかですが。
製造過程だともっと深刻な事故を起こしたりしています。
sonylikasai
 
電池は電子タバコにとって欠かせないものです。
が、くれぐれも扱いは慎重に!。
過度に怖がる必要は無いとは思いますが、ラフに扱っていいものでもありません。

安全な蒸気を楽しんでください!。 
プロフィール

eucalyptus.

電子タバコ関連を、適当にまとめています。
リンクなどご自由に。
各記事の正確性は、イマイチ怪しいです、丸ごと信じちゃいけません!。

連絡などは、Facebookでどうぞです!。
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一応Twitterも始めてみました。
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eucalyptus. [ ゆうかり ].
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